先日、小学2年生の長女の授業参観に初めて行きました。
私にとっては人生初の授業参観になります。
学校の先生の授業に興味津々で参加して来ました。
一言で「スゴイ!」と思いました。
30名超の小学2年生相手にしっかり集団をコントロールして授業を進めていく指導力は、私のような塾講師から見ると本当にすごいことなんです。
山口学習塾のような集団指導塾であっても、小学生低学年の子を30人も一緒に授業することはまずありません。おそらく大手塾でもなかなかないと思います。
勉強を教える、という前に「ちゃんと話を聞いてもらう」「ちゃんと指示通り動いてもらう」これをやるだけでも相当大変なはず。
それをベテラン先生はいとも簡単に行っていました。
声の通りもいい、しゃべり方のリズムもいい、雰囲気を締めすぎず緩めすぎず。
私自身、授業を進めるうえで参考になることばかりでした。
ただ1点、気になることが。
授業の進度が非常に遅い、ということ。
それは学校の先生が悪いわけでは決してありません。
おそらく学校の授業のルール(文部科学省のルール?)がそうなのだと思います。
算数の時間、13-5=8の1問を指導するのに20分かかっていました。
なぜ引き算になるのか、どういう場合に引き算を使うのか、とても丁寧に説明されていました。
そして、生徒全員がノートにしっかり板書を写しているか、教室中を回りながら確認していました。
一つ一つのことをすごく丁寧に先生がやられるんです。
先生の指導の様子だけ見ていると「先生の進め方、さすがだなぁ…」と何も違和感なく思うのですが、その指導内容を自分の仕事に置き換えると
(20分で1問だけ⁉…もし塾の授業に置き換えたら、このペースでは教えたい内容がまるで終わらない。それに生徒たちの実力もつけられないのではないか…)
そんなことを思ってしまいました。
ここが学校と塾の大きな違いなんだろうな、と。
学校の授業は生徒たちに点数を取らせることが目的ではないのでしょう。
それよりは、全員が授業に遅れずについて来れるように、というのが目的なのかもしれません。もしかしたら、一回の授業で「ここまでしか進めてはいけない」「多くを詰め込み過ぎてはいけない」というルールもあるのかもしれません。
一方で我々は常に成績を意識しています。テストの点数を意識しています。いつまでにどのくらいの点数を取ってもらわなければ困る、という気持ちで授業の準備をし、授業を展開していきます。その日の授業でこちらが想定している点数や理解に届かなければ再テストや補習を入れることを常に考えています。
期限や点数に常に追われている我々塾講師は、「その一回の授業でどれだけ多くのことを伝えられるか。そして、どれだけ多くの問題に取り組んでもらえるか」という意識が強いのです。
決して学校批判をするつもりはありません。ただ、学校と塾の役割の違いをはっきりと感じた授業参観でした。
我々の塾の授業だったら…
簡単な引き算の指導だったら、20分の間にどんなに少なくとも20問くらいは問題に触れてもらうのではないでしょうか。
計算のスピードや正確性を養うために、多くの問題に触れてもらい、そして演習量を積み上げる、そういう部分に学校の授業ではできない我々の役割があるような気がしました。
いろんなことを考えさせられた授業参観でとても楽しかったのですが、改めて振り返ると「自分の子どもの様子をあまり見ていなかった…」ということに気づきました。。
(家で妻から「〇〇(長女)の授業の様子はどうだった?」と聞かれ焦りました…💦)
次にまた授業参観に参加できるチャンスがあれば、今度はもう少し自分の子どもの様子を見ようと思います・・・(;^_^A