当たり前のようですが、「人の話をよく聞いている生徒」は成績が伸びます。
学習的な話だけでなく、授業の合間にはさむ冗談のような話も含めて。
成績が伸びる生徒は、授業中静かにガリガリ勉強していると思われるかもしれません。
実は違います。成績を伸ばす生徒ほどよく笑い、よく我々の話に突っ込みます。
成績を伸ばす生徒は、結構にぎやかなことが多いんです。(にぎやかと言ってもやるときはやる、メリハリのあるにぎやかさですが。)
一方で、一見すると勉強を静かに黙々とやっているように思える生徒がいます。
でも、成績が伸びない。
小テストをやらせてもミスが多い。
講師歴が浅い先生なんかは戸惑うかもしれません。
「何であの生徒、勉強してるのに成績が上がらないんだろう?授業もしっかり聞いているのにできないんだろう?」
実は単純に人の話を聞いてないというパターンが多いんです。
黙ってノートを見て手を動かして勉強をしているふり。
頭の中は違うことを考えている。
そういう生徒のわかりやすい特徴があります。
我々が冗談を言った後で一人だけ笑わない。(お前の冗談がつまらないからだろ?と突っ込まないでくださいね。そういう場合も多々あると思いますけど…。)
笑わないだけじゃなく、周りが笑ってることに気づいてから調子を合わせるかのように作り笑いをする。つまり、我々の話に反応したのではなく、周りの様子に反応しただけ。
入塾したてで、まだその生徒のことが良く分からない時点で、このような様子が見られた場合は、我々は警戒します。
「この子は他人の話を聞かない癖がついているかもしれない。」
こういうタイプの生徒には質問を多く振ります。質問と言っても勉強の内容ではなく、「〇〇さん、今日は何月何日だっけ?」とか、「〇〇くん、君が昨日の給食って何だった?」とか。
他人の話を聞かない生徒たちは、こういう誰でも答えられるような質問でさえ、「え?何、何?」と焦った表情をします。まさか自分が指されるとは思っていないような表情。そして答えられない場合も多いんです、単純に話を聞いていないから。
この姿勢のままでは、成績を伸ばすのは難しいです。まず、どんな話でも自分に関係ある話、聞かなければ損をする話、そう思って話を聞く姿勢をもってほしいと思います。