こんにちは!!サポーターの佐山です。
早速ですが皆さんタイトルにある「テセウスの船」という話をご存じでしょうか。
同じ名前の漫画とドラマがありましたが、今回はそれではなくある問題の話になります。
まず、テセウスという人が乗っていた一隻の木造の船があります。
この船を使って航海をしていると当然ですが木材が腐ったり、事故によって壊れたりすることがあると思います。
そのたびに壊れた部分を新しい木材に取り換えるとします。
何度も何度も繰り返しているうちに、一番最初からあった木材は全て取り換えられてしまいました。
さて、この船は一番最初のテセウスが乗っていた船と同じものと言えるでしょうか。
この問題の面白いところは、確かにテセウスが乗っていた船は間違いなくずっとそこに存在していました。
しかしその船を構成している木材についてはテセウスが最初に乗っていた船と同じものは存在しません。
それを同じものと考えるのか、全くの別物と考えるのかというところです。
もちろんこの問題には明確な答えはないので、みなさんが自由に考えてもらって構いません。
またこの問題は人間などの生物にも置き換えることができます。
僕たち人間は常に新しい細胞と古い細胞が入れ替わっています。これを新陳代謝と呼びます。
一部の細胞はその限りではないそうですが、正しく新陳代謝が行われると約7年ほどですべての細胞が入れ替わるそうです。
7年前の自分と今の自分は本当に同一人物なのでしょうか。
対象になるものがモノか、意思のある生物かによって考え方が変わる人もいるでしょう。
僕はこのように考えるタイプで、モノであればオリジナル(一番最初)から少しでも変わればそれはオリジナルではないと思います。
しかし生物のように記憶や意思などコアになるようなものがあれば、それが変わらない限りそれはオリジナルと同一だと思います。
ですが同じ記憶や意思を持つクローンが出てきた際に、「それはオリジナルと同一か」、「クローンが生きていれば自分は死んでいても佐山拓弥は生きていると言えるのか」と問われれば、違うと思うという矛盾も生じます。
(これと似た話が”亜人”という漫画に出てきます。興味があったら是非読んで欲しいのですが、少々過激なシーンがあるので苦手な人は気を付けてください!)
このようにいろいろ考えることができる面白い問題なので、ぜひ休み時間などに皆さんの考えも教えてもらえたらうれしいです!!!! 是非考えてみてください!!!