最近(といっても昨年の6月のことですが)、漢字検定の準一級を受験してきました。合格したら、自慢もかねてそれにちなんだ記事を書こうと思っていたのですが、落ちてしまったので何も書かなかったです。
漢字検定の準一級は200点満点中、160点が取れれば合格できるテストです。受験のように他人と点数を競い合うものではなく、純粋な自分との戦いであると言えます。そういった意味では、自分との戦いに負けてしまったのかもしれません。
わたしが当日、テストを受けて取った点数は155点でした。あと3、4問解けていれば無事に受かっていたことになります。テストが終わった後、回答を見直してみると、解けたはずの問題がいくつか解けていなかったことがわかりました。例えば「カサ」という漢字を書く問題で、「笠」と「嵩」を逆に書いてしまったり。この問題だけで4点をうしなってしまいました。
こういったミスの原因は、本番、緊張してしまったことにあると思います。この年齢になると、テストを受ける回数が激減します。大学受験の時などはあまり緊張したことはなかったのですが、久々にテストを受けると、独特な空気感で手が動かなくなってしまうような心地がしました。
高校受験の日が刻一刻と近づいていますが、当日、緊張せずに自分の実力を十全に発揮できるかどうかも、能力の一つです。緊張しないための方法としておすすめなのは、「その場にいる誰よりも、自分がいちばん頭が良いと思うこと」です。自分が解けなかった問題は、他の受験生も解けていません。それくらいの余裕をもって、本番のテストに臨んでください。
しかしおそらく、何回も同じようなテストを繰り返して、その空気に慣れること以上に緊張をやわらげる方法はありません。北辰テストや塾内テストを繰り返したみなさんならば、その点はきっと大丈夫だと思います。
そして当然、テストが終わっても人生は続いていきます。以前うけた漢検準一級の試験会場には、お年寄りの方もいらっしゃいました。その方の会話内容から、準一級に何度も挑戦しているみたいでした。何回も受けているということは、反面、何度も落ちているということでもあります。失敗し続けても挑戦をあきらめず、勉強を続ける姿勢は尊いものだと思います。わたしもそのような人になりたいと常々思っています。
まずは公立高校入試がすぐあとに控えています。みなさんが悔いを残さず、中学生活が終えられるように心の底から祈っています。