冬期講習4日目。
今年の受験生は山口学習塾始まって以来のエネルギーがあります。
昼休憩時には、それはもう大騒ぎ。
こんなに騒いで午後の授業は大丈夫か?って思うくらいです。
しかし、14時10分。昼休憩が終わる時間。
ぴったりその時間から、恐ろしいくらい静かに勉強モードになります。
「始まるぞ。」「静かにしろ。」
我々にそんなことは言われなくても、全員が学習の姿勢に入ります。
非常に頼もしい姿ではありますが、実はこの姿勢の中でもわずかに見える差があるんです。
現在、受験生の自習室は成績順に座っています。成績上位者が前に、最も低い生徒が後ろに。
14時10分、教室の前2列(成績上位者)はその時間ちょうどに勉強が始まります。ノートに目を通し、字を書き始めます。暗記をし始めます。
3列目から4列目。半分くらいの生徒が成績上位者と同じように勉強を開始する一方、半分くらいの生徒が14時10分からバッグからノートを引っ張り出し、教科書を探し、勉強の準備を始めます。
5列目から6列目。全員が勉強の準備から始まります。
教室の前方から最後尾までわずか数メートル。この数メートルの幅にわずかではありますが、勉強開始に差が出てるんですね。
時間ピッタリから勉強を開始できる生徒たち。時間ピッタリから勉強の準備を始める生徒たち。
このわずかな差が積もり積もって、中学3年生の今現在、大きな差となって彼らの志望校に現れているんだと改めて思います。
「そんなちょっとの差」って思います。「たいしたことないだろ。」って思います。
だからこそ、意識しづらい。だからこそ、危機感を持てない。だからこそ、改善しづらい。
だからこそ、差が出る。
私は学生時代を含めれば15年以上塾講師をしてきました。
こういうわずかな差、わずかな意識の差、それがどれだけ成績に関わるか。どれだけ志望校に関わるか。嫌というほど知っています。
嫌というほど知っていながら、未だにこのわずかな差を改善するのに苦労しているんです。前2列の意識を前6列に持たせることができずにいるんです。