先日の中3理社の授業。
最後の最後まで必死に暗記し、テストを繰り返している生徒さんがいました。
そして、授業終了寸前。
それこそ残り30秒くらいというところで
「先生、できました!採点お願いします!」
と。
なぜ、この生徒さんがこんなにも必死に取り組んでくれたのか。
それは、課題が授業時間内に終わらないと補習や再テストがあるからです。
終わっていない演習問題や合格していない小テストが少しでも残っている場合。
後日、塾の授業がない日、あるいは授業が始まる前に塾に来て補習や再テストを受けなければならないから。
山口学習塾の伝統的なルールです。
生徒さんからすれば、「面倒くさいから、できるだけ塾に行きたくない!」と思うのは当然だと思います。
「勉強が好き!」なんて生徒さんはあまりいないでしょうから…(;^_^A
「ただでさえテスト前は3週間も塾で勉強しなければいけないのに、それに加えてテスト対策に入る前から授業以外も塾に行くなんて嫌だあああ!!」
おそらく、そういう言葉を心の中で叫んでいる生徒さんもいることでしょう。
(たまに実際に声に出して叫んでいる生徒さんもいますけど 笑)
「『〇〇するのが嫌だから、それを避けるために頑張る!』というのはマイナス思考だからダメなんだぞ!そういう指導は良くないぞ!」
と言われると返す言葉もありませんが、ただ実際に生徒さん達は”補習や再テストを逃れるために授業時間の70分~90分必死になる!”という姿勢で本当に真剣に取り組んでくれています。
それこそ、残り時間を確認しながら「やべっ、あと〇〇分しかない!!」と、スポーツさながらに勉強に向かってくれています。
冒頭の生徒さん。
授業終了ギリギリで、その日の課題をすべて合格しました。
そして、帰り際に
「今日は本当にギリギリまで全力でやって最後の最後、授業終了ぴったりで合格できたので、今は超スッキリした気持ちです!先生、さようならッ!!」
そう言って教室を出て行きました。
「補習や再テストになりたくないから」
それ自体はマイナスなことかもしれませんが、この生徒さんのやり切った清々しい表情からはマイナスな気持ちなど一切感じませんでした。
本来、「志望校合格のために」とか、「将来のために」とか、プラスの要因で努力することができれば一番良いのかもしれません。
でも、先のことを動機に努力するのはなかなか難しいと思うのです。
「今日、必死にならないと余計に塾に来ないといけなくなる!」という直近の危機感。
生徒さん達にとっては大変かもしれませんが、それで必死に勉強できるのであれば、それはそれでアリなのではないかと。
まあ、私としては「塾が楽しいから毎日行きたい!」と思ってもらえる方が理想ではありますけど…(笑)