先日、講師の大﨑が以下のようなインスタ投稿をしておりました。
大﨑は投稿の中でしきりと「つぼ」「つぼ」と繰り返しています。
しまいには「このつぼ、傘立てとして使われています。」とまで言っています。
大﨑の見る目もまだまだですね。
これはつぼではありません。
カンペキに傘立てです!
つぼを傘立てとして利用している訳ではなく、「傘立て」が人によっては(大﨑のような人には)つぼに見えてしまうこともある、というだけなのです。
そもそも仮にこれが壷(つぼ)だったとしたら、口の部分がもっと狭くなっているはずです。
もし間違えるのならば、壷(つぼ)ではなく甕(かめ)と間違って欲しいな、と思う訳です。
以下のサイトに書いてありますが、「口が広く銅の2/3以上のもの」を甕(かめ)というそうです。
壷と甕 | それぞれの用途と特徴『陶磁器お役立ち情報』(外部リンク)
読書家の大﨑は私から見ても、若くしてたくさんの知識を持っている講師ですが、壷と甕に関してはまだまだでしたね。
いや、壷と甕だけではないかもしれません。
もし、この傘立てが「信楽焼(しがらきやき)だな…」と気づけば、最初から傘立てであることが分かった可能性が高いのです。
信楽焼の傘立てはいろんなところで見ますから(蕎麦屋さんなど)。
つまり、大﨑は「焼き物」に関しても、おそらくまだまだ精進が足りない可能性があります。
などと書いていると、この記事を読んだ大﨑は悔しくて色々調べ始めるような気がします。
そして、いつしか以下のようなサイトを見つけるかもしれません。
そして、このサイトを見つけた大﨑はきっとこのように私に言うでしょう。
「先生こそ、まだまだ分かってないじゃありませんか。口が銅の2/3以上というのはあくまでも古代の土器を分類するときの話なんですよ?現代の信楽焼にその定義を持ち出すのは山口先生がド素人の証拠です!」
いかにも大﨑が言いそうなセリフです。
とにかく・・・
大﨑が少しでも私が置いた信楽焼の傘立てに興味を持ってくれたことは嬉しく思います。
そして、それをインスタで紹介してくれたことで、生徒の皆さんのうち何人かが興味を持ってくれれば大変嬉しく思います!