本日は台風13号の影響を考え、塾の授業はお休みとさせていただきました。
そんな日だというのに、実は今朝も私はランニングをしていたんですね。。
「う~ん、今日の授業はどうしようかなぁ…。台風もいつもと比べるとそんなに強くなさそうだしな…。でも、予想進路と時間を考えると授業の時間に影響あるよな…。」
そんなことをあれこれ考え、「とりあえず、今の天気がどうなのか実際に見て来るか」と走りに出かけたのです。
走り始めて数分後、
「あ、今日は授業は中止した方が良さそうかも…」
と、思うような勢いで雨が降って来ました。
いつものランニングロードが水溜りだらけ。
脚を蹴る度にバシャバシャ状態。
途中、風も少し吹いて来て「やっぱり台風が近づいて来てるんだな・・・」と。
いつもは私のように走っている人もいるし、ウォーキングをしている人もいるし、犬の散歩もしている人もいるのですが、今朝は通勤、通学の人以外では私一人でした。
「そりゃ、台風が来る前に走る人もいないか…」
そんなことを考えていた8㎞地点、狭山市の放送が流れて来ました。
台風13号への注意放送でした。
「あ、これはやっぱり授業は中止だ。」と思い、仕事場にすぐに行って休校の連絡をしようと決意したのです。
予定の10㎞ランを終える寸前。
おそらく残り500mくらいの地点だったと思います。
向こうから傘を差したおじいさんが歩いてきました。
今朝すれ違った人の中で唯一、通勤、通学の様子ではない人。
おそらく散歩をしていたのでしょう。
(こんな雨の中、よく散歩するな…)
雨の中を走っている自分のことは棚に上げて思いました。
そのおじいさんとすれ違う瞬間、おじいさんが笑顔で私を見て、
「頑張ってるのぉ~」と言ってくれたんですね。
私は思わず嬉しくなり、振り返って
「ありがとうございます!」と返しました。
最後の500m地点というのは、ラストスパートの最中でけっこう辛いのです。
しかし、おじいさんに声をかけられて不思議なことに疲れが一気に吹っ飛んだんですね。
もちろん気持ちの問題だと思いますが、重かった脚が急に軽くなって、必死の呼吸をしていた肺に余裕ができて…。
その証拠に、今朝は10㎞と決めていたんですが、結果12㎞走っていました(笑)。
(「台風の注意放送が出てるんだから、さっさと帰れよ。」とツッコまれるかもしれませんが…)
応援ってスゴイですね。
見ず知らずの人に一言「頑張ってるのぉ~」と言われただけで、使い切ったと思っていたパワーが復活するんです。(あくまで私の個人的な感想ではありますが)
「もう限界だ…」と思っていた体に、新しい力がみなぎってくるんです。
身をもって学ばせてもらいました。
応援の力、言葉の力というものを。
私も生徒さん達に適切に言葉をかけられているだろうか。
勉強で疲れた皆さんにパワーを与えられているだろうか。
今日出会ったおじいさんのように、私も生徒の皆さんが辛くなったとき、パワーを与えられる言葉をかけられるようになりたいと思いました。
「台風が近づいて来てるのに、何を言ってるんだ!こんな日は安全を考えて、家で大人しくしているべきだ!」と言われたら返す言葉もありませんので、堂々と書いてはいけない話だとは思いますが…
悪天候でのランニングは決して褒められた行為ではありませんので、生徒の皆さんは悪天候の日はお家でゆっくり安全に過ごしてください・・・m(__)m