昨日、三学期期末テストで自己ベストを出した生徒さんに話を伺いました。
「今回と今までと自分自身で何か変えたところはあったの?」
私が聞いたところ、今までの自分の勉強方法の課題や、修正点を細かく教えてくれました。
修正したことによって「どういう部分で効果があったのか」など、非常に冷静に分析していたと思います。
※ 詳しい内容はメモさせてもらいましたが、大事な内容になりますのでここでは内緒にさせて頂きたいと思います、ご了承くださいm(__)m
どういう勉強をやったら成績が伸びるか?
どういう勉強が効率が良いか?
多くの人が知りたいテーマだと思います。
もちろん、私も知りたいです。
「学習塾講師なんだから、そのくらい分かってて当然だろ?」と言われるかもしれません。
しかし、非常に申し訳ないのですが、未だにその答えは見つかりません。
いや、正確には学習塾講師という仕事をすればするほど、多くの生徒さんを指導させてもらえばもらうほど、「どういう勉強をやったら成績が伸びるか?」「どういう勉強が効率が良いか?」という問いの答えは難しくなっているような気がします。
あえて、その質問の答えを出すとすれば、
「人それぞれ」
というのが今のところの私の答えになります。
ノートまとめをしていて成績が伸びず、ワークの問題をひたすらやるようになって成績が上がる生徒さんもいます。
逆に、ワークの問題をひたすらやっていても成績が伸びず、ノートまとめをし始めたら成績が上がるようになる生徒さんもいます。
私事(と講師の樋口の話)になりますが、私は現役時代、英単語や漢字を覚えるのに「英単語練習」や「漢字練習」をやったことはほとんどありません。
ジーっと英単語や漢字を目に焼き付けて、すぐにテストをし、間違えている問題だけをまたジーっと目に焼き付けて、また間違えた問題だけをテストをし、さらに間違えた問題を・・・(以下、間違えがなくなるまでテストを繰り返す。)
そして、最後に通しでテストをして完璧になれば次、という形で勉強をしていました。
一方、樋口は塾だよりなどでも書いていますが、「新聞折込のチラシの裏にひたすら漢字練習をして、目一杯書き終えたら、それを破り捨てる。」という方法で学習していたそうです。
おそらく私が樋口の方法で勉強をしていたら、機械的な作業に嫌気が差していたかもしれません。
逆に樋口が私の方法で勉強していたら、途中で集中力が途切れて適当にテストをしていたかもしれません。
私の趣味の話になってしまいますが、マラソンにも似たような部分があるような気がします。
マラソンのレースに向けては、いろんな種類のトレーニングがあります。
LSD(Long Slow Distance=長い距離をゆっくり走る)、ジョギング、ビルドアップ、インターバル走、坂道ダッシュ、タイムトライアルなどなど。
もちろん、いろんなトレーニングをバランスよく取り入れるのが良いのだと思いますが、そうもいかないところがあるのです。
たとえば、私の場合、インターバル走が非常に嫌いです。
心肺機能があまり強くないので、心肺に負担がかかるインターバル走をやる日は嫌で嫌で仕方がないのです。
ですから、自然とインターバル走の回数は減ってしまいます。
さらに嫌々やるからか、インターバル走をやったときに故障をしていることが多い気がします。(単純にインターバル走は脚にも負担がかかるから…という理由もあるとは思いますが。)
LSDやジョギングも苦手です。
時間がかかるので、走っている途中でイライラしてしまうのですね。
どうしても途中でペースが速くなってしまいます。
とくにジョギングしている人が多い道で、誰かに抜かれると居てもたっても居られず、突然、抜いた人と勝手に競争モードになってしまったり・・・
そんな私がマラソンのトレーニングの基本としているのがビルドアップ走です。
最初はジョギングペースから始まり、1キロごとに徐々にペースを上げていくトレーニング法です。
私の性格的にこのトレーニングが一番ストレスがなく、気持ちよくできるんですね。
だから継続できるし、追い込むこともできるのです。
私の趣味の話がだいぶ続いてしまいましたね、申し訳ございませんm(__)m
要は、勉強もマラソンも「自分がもっとも集中できる方法」「自分がもっとも長く続けられる方法」を見つけるのが大事なのではないでしょうか。
そして、それを見つけるためには「自分は何としてでも成績を上げたいんだ!(速くなりたいんだ!)」という気持ちが必要だと思うのです。
そういう気持ちがなければ、どんな方法を試してもそれほど効果は変わらないと思います。
ネットの情報や、人から話を聞いて「効果的な学習方法」をいくら試しても、ぜんぜん成績が上がらない、という経験がある人も多いかもしれません。
やはり、「成績を何としてでも上げたいんだ!」という気持ちがまずは必要だと思うのです。
そういう気持ちがあるからこそ、
「ん?この方法はちょっと集中力が続かないぞ?勉強のペースも上がってない。」とか。
「この方法は今までよりも、頭の中に入っている気がする!」とか。
いろいろ分析するようになるのではないでしょうか。
「自分に合った勉強法を見つけよう!」と心から思う気持ち。
人から与えられた勉強法ではなく、自分で実際にやってみて、本気で取り組んでみて、すぐに他の方法に切り替えるのではなく覚悟を持ってその方法で継続してみて、そして自分に合っているかどうかを確かめる。
そういう本気の気持ちがあるのであれば、意外に最初に試した勉強法が自分にあった勉強法になることも多いのかもしれません。