「垢ぬけた」と言われているのを見て

「垢ぬけた(あかぬけた)」

小中学生の皆さんはこの言葉の意味が分からないかもしれません。

日常会話であまり出てきませんよね。

意味をネットで調べると…

スマートで、洗練されること。主に、野暮ったい雰囲気だった人が、服装や化粧などを変え、お洒落な雰囲気になる様子を指す。

(weblio)

簡単にいえば「田舎っぽかった人がオシャレになった」という感じの意味です。

さて、なぜこの言葉を出したのか。

先日、今年大学に入学した卒業生が訪ねてきてくれました。

その卒業生が樋口に向かってこのように言っていたのです。

「樋口先生、垢ぬけましたよね!」と…

なかなかめずらしい現象です。

我々が大学生になった卒業生を見て「〇〇さん(〇〇くん)垢ぬけたな~」と言うのは分かります。

それが反対に、垢ぬけた大学生がオジサンの樋口を見て「垢ぬけましたね!」と言ったのです。

思わず笑いそうになりました。

いや、思いっきり本人の前で笑ってしまいました。

でも、よくよく考えてみると、とても良いことだと思うのです。

私も樋口も若いつもりで、もうだいぶいい歳になりました。

本来だったら「先生も歳をとりましたね。」と言われてもいいくらいなのです。

それが逆に「垢ぬけましたね!」と言われるなんて、まだまだ元気な証拠です。

その子が卒業した3年前よりも、樋口は元気になっているということでしょう。

そう考えるとヘラヘラ笑っている訳にも行かないな、と。

同じ歳の私はどうなんだ?と。

(私は垢ぬけてないのかい!?)

口に出すと恥ずかしいので、心の中で目の前の卒業生に向かって叫んでいました。

樋口と卒業生が話している間中、ニコニコ笑って聞いているフリをしていましたが、内心では「山口先生も垢ぬけましたね!」と言われるのをずっと待っていました。

が、ついに言われることのないまま、その卒業生は帰っていきました…

(そうか、私は垢ぬけてないのか…。この3年間でずいぶん歳を取ってしまったのかもな。。)

垢ぬけたと言われたのが嬉しかったのか、妙に元気な樋口を見ながら少し寂しい気持ちになりました。

このままではどんどん樋口に離されて行ってしまう!!

そう思いましたので、先週から朝のランニングの頻度を増やすことにしました。

きっと来年は大学生になる卒業生から

「山口先生、垢ぬけましたね!」と言われることでしょう。

それを目標に走りたいと思います!

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