大人になっても勉強は続きます。
私を含め山口学習塾の3人の講師も例にもれず、毎日勉強の連続です。
講師の矢田は授業準備をする中で、授業で使う知識の確認、授業の進め方、解説の仕方など、何度も何度も私や樋口に質問し、メモをしています。
教室長の樋口も、毎年変わる入試の概要や各学校の基準を調べたり、職場をまとめるためのチームマネジメントなどを勉強しています。
私も同じように、毎日勉強の連続です。
例を挙げれば、まさにこのホームページなどはそうです。このホームページは素人仕事ではありますが、何とか自分で作っています。インターネットで調べたり、詳しい人に聞いたりしながら自分で作りました。
また、youtubeの広告やインスタグラムの広告、近所に配布するチラシについても全て自分で作っています。
もちろん業者さんにお願いすれば簡単に完成するのでしょうけど、やはりそれだとお金がいくらあっても足りません。
塾を開業して以来、「そういう所にはできるだけお金を使わないようにしよう。」と思って来たので、最初は分からない事だらけでしたが、何とか自分で調べて自分でやってきました。
大人になっても分からないことはたくさんあるんです。そして、それらは最初は「とてもじゃないけど自分には越えられないと思うほど大きな壁」であることもたくさんあるんです。
でも、その壁を越えないといけない。越えないと仕事ができない。越えないと生活できない。
そんな壁が現れた時に大事なことを私自身は小中学校の時の勉強から学んだ気がします。
そして、今、皆さんが勉強をする意味の一つもそこにあるのかもしれません。
今日の記事はそんなお話です。
勉強をやっていると、「こんなの自分にはできるわけないよ~」と思ってしまうことがあるかもしれません。
たとえば、英語。
中学1年生の終わりにはbe動詞現在・一般動詞現在・一般動詞現在(3単現のs)・be動詞過去・一般動詞過去・現在進行形・過去進行形と、動詞に関わるルールを7つ習い終えることになります。
中学1年生の終わりにはこの7つのルールを区別し、使いこなせることが大事になってくるわけです。
しかもこの7つのルールにはそれぞれ肯定文・否定文・疑問文の3パターンがありますので、7×3=21パターンのルールを使いこなす力が必要になるんです。
21パターン…、大変ですね。。「そんなのできるわけない…」と思ってしまう気持ちも分かります。目の前にドーン!と21パターンの大きな壁が立ちはだかる気持ちになるかもしれません。
もっと細かいところでは、毎回の塾の授業の英単語テストや、社会の一問一答小テストなどで壁が現れたと思うかもしれません。
暗記時間10分、覚える英単語が50問だったり、覚える社会の用語が50問だったり。そして、合格点は35点!!
「たった10分で35問も覚えられるわけがない!!」
そう思ってしまう気持ちも分からないでもないのです。
でも、やろうと思えばできるのです。実際にそういう壁を乗り越えている人が周りにたくさんいるのですから。
もちろん、最初はできないかもしれません。
英語の21パターンの使い分けも、最初はミスだらけで30問中3問くらいしか合っていないかもしれません。われわれ講師やサポーターの先輩たちに聞きながらじゃないと進められないかもしれません。
英単語テストにしても、社会の一問一答の暗記にしても、最初は5問くらいしかできないかもしれません。
でも、いずれ必ずできるようになります。努力を重ねていけば必ず壁は乗り越えられます。
しかし、その壁を乗り越えるスピードは人によって違うんですね。
頭の良さの違い?能力の違い?
私は違うと思っています。
この仕事を長年やって来ていますが、壁を乗り越えるスピードの違いは「気持ち」の違いです。
目の前に壁が立ちはだかったとき、「こんなの自分にはできない…」と思って勉強し始めるのか。
それとも、「自分ならできる!」と思って勉強し始めるのか。
この違いによって、壁を乗り越えるスピードが全く変わっていくと思うんです。
「自分にはできない…」と思ってやる勉強と、「自分ならできる!」と思ってやる勉強では、一瞬一瞬、知識の吸収量が変わっていくと思います。
それが、1日、2日…、1週間、2週間…、と時が経つにつれ、大きな差になっていくんだと思います。
皆さんは毎日の勉強で、いろんな壁が目の前に現れていると思います。
その壁が現れた時に、まず「自分ならできる!」と思うようになって欲しいと思います。「自分ならできる!」を癖にして欲しいと思います。
実際に、皆さんならできるのですから。
勉強をやる意味について何回か記事に書いて来ています。いろんな意味があり、人によってその意味は違うと私は思っています。
今日の記事の内容も、また「勉強をやる意味」の一つだと私は思います。
目の前に壁が現れた時に「自分ならできる!」と自分を信じることができる力。
そういう力を勉強を通して獲得してほしいと願います。