”間髪入れず”
小中学生はあまり使うことのない言葉かと思います。
この言葉の意味を最初に説明しておきましょう。
「すぐに」「とっさに」という意味です。
つまり、タイトルの
「おはよう。」間髪入れずに「スイッチやっていい?」
というのは、「『おはよう』と言った後にすぐに「スイッチやっていい?」と言う」ということなのです。
では、誰がこんなことを言うのか?
私の長男です。
申し訳ございません。
本日の記事も、また勉強とは関係ないプライベートの話になってしまいます。。
幼稚園年中の長男はニンテンドースイッチにハマっています。
朝起きると「おはよう。」とセットで必ず「スイッチやっていい?」と聞いてきます。
彼がその言葉を放ってくるのはだいたい朝の7時半ごろ。
ちょうど長女や次女が小学校に行く準備のクライマックスを迎えている頃です。
長女と次女が急いでご飯を食べ、髪を結び、歯を磨いて家を出るという、リビングが凄まじい忙しさに包まれている時。
彼がボケーっと起きて来て、「おはよう。」「スイッチやっていい?」と放つのです。
以前は母親に言っていたのですが、自分の要求が絶対に通ることがないのを知っているためか、最近は私に言ってきます。
もちろん、私もはじめは言っていました。
「朝からゲームなんかダメだよ。」と。
すると、凄まじい勢いでウソ泣きを始めるのです。
ものすごく忙しく長女と次女の学校の準備をしている妻にも、「スイッチやったらダメって言われた~、怒られた~」と抱きつきながら泣き叫ぶのです。
当然、妻もイライラが募ります。
「ちょっと忙しいんだから、離れて!!」と。
すると、長男はさらに泣いて今度は次女の歯磨きをしている私の背後から抱きつき
「ママに怒られた~、わぁぁあああ!!」と、泣き叫ぶわけです。
(彼はこのモードになるとなぜか肩から頭に登ろうとして来ます。私の膝の上には歯を磨いている次女の頭がありますので、これは非常に危ない状況なんですね。。)
こんなことを言ってしまったら子育て評論家のような方に怒られてしまうかもしれませんが、朝の泣き叫ぶ長男は本当に鬱陶しい訳です…
それでも「母強し」で妻は長男の「おはようスイッチ」を断固として認めてはいませんが、長男のウソ泣き嫌がらせに我慢ができなくなった私はポツポツと、「じゃあ、お姉ちゃんたちが学校に行ったら、ちょっとだけやっていいよ。」と認めてしまうこともしばしば…
いや、ダメだとは分かっているのですが、そうしないとなかなか静まってくれないのです。
しかし、一度許してしまうと次からはもうダメですね。
その日から彼は「おはよう。スイッチやっていい?」を100%私に向かって言うようになりました。そして、「ダメ」と言うと以前にも増してウソ泣きからの肩登り攻撃に転じます。彼の頭の中に「コイツは駄々をこね続ければいずれはスイッチを許してくれる」とインプットされてしまったのでしょう。
当然、彼の攻撃が強くなればなるほど、私のイライラも募ります。そうすると、私の「お姉ちゃんたちが学校に行ったら、ちょっとだけやっていいよ。」もちょこちょこ発動するようになります・・・
完全に彼の術中にハマってしまっている訳です。
一度、甘やかしてしまうとこんな結果になってしまうのですね。。今更、妻同様に「断固許さない」という態度が私に取れるのかどうか…。彼のビービーギャーギャー泣き叫ぶ姿を想像するだけで、自信がなくなります。
これが小学生の高学年や中学生になったら、「スマホ買って」になるのでしょう…
塾の講師としては、生徒さん達のスマホの使い方や、使う時間について「ケジメをつけた方が良いよ。」とか、「夜遅くまでスマホを見ることのないように。」とか、偉そうに言っていますが…
果てして父親として自分の子ども達に、堂々と同じことが言えるのかどうか。
中学生になった長男が泣きながら頭まで登ってきたら、おそらく私の首や腰は重みに耐えきれず壊れてしまうことでしょう…
それは冗談ではありますが。
子どものゲーム問題とかスマホ問題というのは、塾講師が「勉強のためにスマホの使用は抑えましょう。」と軽々しく言えるような問題でもないのではなかろうか…と。
現在進行形で悩む日々です。。