月食の話

昨日は皆既月食がありましたね。

中学生の皆さんはテスト対策がありましたので「皆さん見ることができたでしょうか?」とは私の口からは言えませんが。。(申し訳ございません!)

皆既月食とは何なのか?なぜ起きるのか?

それは中学3年生で習いますし、ここで説明しても「ま~た勉強の話かよ!」と言われて記事を読んでもらえそうにないので割愛させていただきます。

とはいっても、現象だけは簡単に説明いたします。

月食とは、満月の日に月が地球の影でどんどん食われて行ってしまう(月が地球の影に隠れてしまう)現象です。

すべて食われてしまうのが皆既月食です。

一部分が食われてしまうのが部分月食です。

ちなみに前回日本で皆既月食が見られたのは2021年5月26日。

次回、日本で皆既月食が見られるのは2025年9月8日だそうです。

☞国立天文台のホームページ

そう考えるとなかなか珍しい現象ですよね。

この珍しい現象ですが、当然、日本だけでみられる訳ではありません。

海外でも皆既月食は観察できます。

そして、現代だけでなく遠い昔から皆既月食は起こって来ています。

今とは違い、昔は天文学の研究は進んでいませんでした。

なぜ月食が起こるのか、昔の人は分からなかったんですね。

そこで、月食にまつわる様々な言い伝えが生まれたそうです。


古代インカでは、皆既月食は月を襲って食べるジャガーの仕業だと言われていたそうです。

皆既月食が進んでいくと、月は赤色に変化します。

その赤色はジャガーが月に嚙みついて血に染まったから、と言われていたそうです。

「月に噛みつけるなんてだいぶ大きなジャガーだな。」とか、「月に穴を掘って血が出る訳ないでしょ?」とか、そういうことを言えるのは天文学が発達した今だからこそ、なんですね。

インカの人々は本当にジャガーが月を襲い、そしてその次は地球にやって来て自分たちを襲うのだと信じていたそうです。

だから、月食になるとみんなで槍を持って月に向かって大声で叫んだり、犬を叩いて鳴かせたりして、ジャガーを追い払おうと必死になったのだそうです。

現代の日本でそんなことをやったら近所迷惑で警察に通報されてしまいますね・・・


古代メソポタミアでも月食にまつわる言い伝えがあったそうです。

月食や日食は7人の悪魔たちからの王様への攻撃だと考えられていたそうです。

すでにこの頃のメソポタミアでは、月食や日食の時期を予測することができたそうで、月食や日食が来る時期になると王様の身代わりが立てられたそうです。

その身代わりは犠牲になってもよい人間が選ばれたとか。(身代わりになってもよい人間…、というのが現代では考えられませんが。。)

その王様の身代わりになった人は月食や日食の期間中は丁寧な扱いを受けたそうです。

一方、本物の王様は攻撃されないように一般人に変装したそうです。

そして、月食や日食が終わると一般人に変装していた王様は当然、もとの王様に戻ります。

では身代わりになった人は…?

たいていの場合、行方不明になったそうです…。

怖過ぎます…。


実は日本でも日食や月食は良くないことと考えられていた時期があったようです。

1221年に順徳天皇が書いた禁秘抄(きんぴしょう)という書物には、日食、月食のときは天皇にその光を当ててはいけない、と書かれているそうです。

今でもその言い伝えを守っていたとしたら、令和天皇は今回の皆既月食は見ることができなかったことになってしまいますね。。

ちなみに聖徳太子でおなじみの推古天皇ですが、日食が起こる4日前に病に臥せられ5日後に亡くなったそうです。これが628年のことで日本に残る最古の日食の記録だとか。

中学3年生はもうじき天体分野を学校でも習っていきます。(塾の授業ではだいぶ前に終わりましたが。)

月食がなぜ起こるのか、言い伝えではなく科学的な理由を勉強します。

間違ってもテストで「月食はジャガーが月を襲っているから。」とか、「7人の悪魔の王様への攻撃。」とか、そのような答えを書くことのないようにお願いいたします!