「なぜ?」を知れば長く残る。

本日は城南中の二学期中間テストですね。

明日は城南中の2日目、そして大東西中のテストもあります。

最後の最後まで粘って1点でも多く削り取って欲しいと願います。

さて、本日の記事は”「なぜそうなるのか?」を知っていた方が記憶は長く残るよ。”という話です。

「テスト直前の勉強、本当にギリギリ、残り1時間も時間がない!」そういう場合はやむを得ず丸暗記の勉強に頼るしかないケースもあるかもしれません。

しかし、やはり勉強は「なぜ、そうなるの?」が分かってこそ、だと思います。

丸暗記の勉強を続けてしまうと、中学3年生になり北辰テストや川越市の学力テスト、また入試本番など出題範囲が広くなった時に、定着している知識が少なく苦戦するかもしれません。

昨日、ある中学3年生がこのような問題を取り組んでいました。

上の図のように鏡1と鏡2を90度に合わせます。

”この時、「見る人」は鏡の中に「もの(だるま)」をいくつ見ることができるでしょうか?”

という問題です。

答えは”3つ”の像を見ることができる、です。

ここで丸暗記の勉強をしてしまうとこうなります。

「鏡を90度で合わせたこの手の問題は3つが答えなのね、覚えておこう。」と。

おそらく、これではせいぜい覚えていられるのは一週間後くらいまででしょう。

高校入試の本番までは記憶に残らないと思います。

しかし、以下のような光の進み方を説明できればいつまでも忘れない知識になるかもしれません。

まず鏡1について、対象の位置に「鏡の世界のもの1」を作図する。そして「鏡の世界のもの1」から「見る人」に向かって点線を引く。
先ほど引いた点線と鏡1の境界線との交点(赤丸)を作図する。「もの」から交点(赤丸)に直線を引き、そこから点線をなぞって見る人まで線を引く。実際の光の道すじは上の赤い線のようになる。=1つ目の鏡の像の光の道すじ。
鏡2についても、同様に「鏡の世界のもの2」を作図し、光の道すじを作図する。青の線のように「もの」から出た光が鏡2で反射して「見る人」に届く。=2つ目の鏡の像の光の道すじ。

この2つの像に関しては、光の反射の作図が分かっている人にはそれほど難しくないかもしれません。

しかし、この合わせ鏡の問題にはもう一つ、見える像(光の進み方)があります。

鏡1ではね返った光が鏡2にあたり、そして「見る人」に届く光です。

この光の進み方によって第3の像を見ることができます。

「鏡の世界のもの1」が鏡2に映って見える像を作図する(鏡2の線を延長させて、鏡2の境界線を対称の軸として線対称の位置に作図)。この像が「見る人」には鏡に映って見える。
「鏡の世界のもの1が鏡2に映って見える像」から「見る人」に点線を引く。この点線と鏡2の境界線との交点(緑丸)から「見る人」に伸びる線が最終的に目に入る光の道すじ。
「もの」から出た光が緑丸に到達する光の道すじを考える。緑丸のところに仮に見る人(見る人 仮)がいたとしたら、どうやって光が反射して「見る人(仮)」の目に入るかを考える。「鏡の世界のもの1」から「見る人(仮)」に向かって点線を引く。その点線と鏡1の交点(水色丸)を作図する。
「もの」から出た光は先ほどの水色丸で反射して「見る人(仮)」まで届く。水色の矢印と緑色の矢印を繋げた線が、第3の像を見るための光の進み方になる。=3つ目の像。

難しいですよね…

しかし、「なぜそうなるのか?」が分かれば、強烈に記憶に残せるのは間違いないのです。

皆さんから見ると、「なんで学校の先生や塾の先生はそんなにたくさんのことを覚えているのだろうか?」と疑問に思うこともあるかもしれません。

もちろん、毎年授業の予習をしたり、皆さんのプリントやテストの丸付けをする中で何度も同じ知識に接している、ということもあるでしょう。

しかし、何よりも「なぜそうなるのか?」を分かっていることが大きく影響しているのだと思います。

我々は「ただ単に答えを知っているだけでいい」という状態で、皆さんの指導にあたることはまずありません。

「なぜそうなるのか?」「生徒たちに興味を持ってもらうためにはどう解説したらいいのか?」

そういうことを常に考えています。

だからこそ、いろんな知識が記憶に残っているケースが多いだと思うのです。

今回は理科の問題を出しましたが、これは理科だけでなく、どの教科でも同様のことが言えるのではないかと思います。

たとえば「蚊(か)」という字があります。

これは夏に出て来る血を吸う虫です。

なぜ「蚊」というのでしょうか。

虫の右側の字を見てください。

「文」ですよね。

蚊の飛ぶ音ってどういう音ですか?

ブーン…ブーン…

ですよね?

一説によると、「蚊」という字は蚊の飛ぶ音と虫を組み合わせた字だとか、若干ダジャレみたいな気がしますが…

(古代中国では別の音をあらわしていたそうですが、どちらにしても蚊の飛ぶ音から来ているようです。)

こうやって「なぜこんな漢字になったのか」を知ると、もう一生「蚊」という漢字は忘れられないような気がします。

四の五の言わずに丸暗記をしなければいけないギリギリの場面は確かにあります。

しかし、できるだけ長く知識を残していくためにも、「なぜそうなるのか?」にこだわって勉強することも大事だと思います。