お盆休みにお盆を考える

お盆休みお盆休みと当たり前のように言いながら、実は最近まで「お盆」について大して考えずに生きてきました。

私が生まれ育った実家は、新潟から埼玉に出てきた家だったのでお墓などがなかったんですね。

だから子どもの頃は、お盆の期間は決まって親戚のいる新潟に帰り、お墓参りなどをしていました。

子どもの頃の山口少年からすれば、お盆=旅行だったのです。

お盆休みに墓参りをする意味も考えたことがありませんでした。

ただ、子どものころから気になっていたのが、この飾り。

おばあちゃん家の仏壇や、おばあちゃん家の周りの道端に飾ってあったりしました。

このナスやキュウリに割り箸をたくさん刺し足を増やして、おじいちゃんにこっぴどく怒られた記憶もあります。

時は流れ、親の田舎に一緒に帰ることもなくなった中学生から社会人時代。

「お盆」を意識することも全くなくなりました。

(私の中で「お盆」というのは、公民の学習で出てくる”用語”になっていました。)

当然のことながら、このナスやキュウリの飾りに関しても全く記憶から消えていました。

さらに時は流れ、結婚を機に妻の実家という私にとって新しい環境ができました。

妻の実家は埼玉県のとある町にあります。

先祖代々のお墓も近くにあります。

お盆休みになると、しっかりお盆の飾りつけをし、お墓参りも行く家です。

子どもの頃に消えていたナスとキュウリの飾りつけが私の目の前に再び現れました。

そこでようやく義父からこのナスとキュウリの飾りについて聞きました。

「お盆は先祖が一年に一回、この世に帰ってくる期間。先祖を早く迎え入れるために足の速い馬を見立てたキュウリの飾りがある。また、先祖があの世に帰るときはできるだけゆっくり帰ってもらうために足の遅い馬に見立てたナスの飾りがある。」

私が子どもの頃に足を増やしてしまったナスやキュウリにはそんな大事な役目があったんですね。

(確かにおじいちゃんに怒られても仕方がない・・・)

そもそもお盆が「先祖が一年に一回この世に帰って来る期間」というのも、義父の話を聞いて知ったのです。

「知識が豊富」ということを期待される可能性が高い塾講師だけに、もう少し普段当たり前のように使っている言葉についても考えていこうと思います。