選挙クイズ、こんなのはアリ?それともナシ?

先日の記事の続きになります。

明日はいよいよ参議院議員選挙の投開票日です。

まだ、選挙に行かない小中学生にはあまり興味のないことかもしれませんが…

でも、中学3年生は北辰テストや入試に出る内容ですから興味のあるなしに関わらず、覚えなければいけないことがたくさんあります!

今回の記事ではクイズ形式にして、「こんな選挙は良いの?どうなの?」ということを皆さんに質問していきたいと思います。

「なんで塾の授業でもないのにそんなこと考えないといけないんだよ…」という気持ちも分かりますが、ちょっとでも考えてもらえると嬉しいです。

税金をあまり払ってないから選挙権がもらえない、アリ?それともナシ?

答えはナシ!

普通選挙という原則があります。

18歳以上であれば、財産や性別の区別なく日本国民全員が選挙権が与えられます。

実は1925年までは選挙権は税金を多く払っている人しかもらえませんでした。

1925年に普通選挙法が出されたことによって、納める税金の額に関わらず、25歳以上の男の人全員に選挙権が与えられるようになったんです。

「あれ?ちょっと待って…女の人は?」と疑問に思った人もいるでしょう。

そうなのです、なんと女性は1945年まで選挙権がなかったのです!今の時代の感覚からすると、とんでもないことですね…

1945年に「20歳以上のすべての男女」に選挙権が与えられるようになったのです。

そして2016年に選挙権の年齢が18歳に引き下げられました。

ちなみにそんな現代の日本でも、18歳以上になっても選挙権がない人達がいます。

それは天皇をはじめとする皇室の人たち。

日本国憲法では天皇は国の象徴であり、政治的には中立でなければいけません。

よって、天皇や皇族は選挙権がないのです。

私は社長で偉いから投票権が4つある!4票も入れることができる!アリ?それともナシ?

ナシです!

平等選挙という原則があります。

どんな身分でも一人一票です。

どんなに偉かろうが、お金持ちだろうが、頭が良かろうが、カッコよかろうが、選挙は一人一票。

平等なのです!!

山口は塾長だから4票、樋口は教室長だから2票、矢田はまだまだ若いから1票だけ…ということは絶対にありません。

あの人はいつもふざけていて、投票用紙にラクガキしそうだ。ちゃんと投票するように、投票用紙には自分の名前と住所を書かせて、当日は私がしっかり監視しよう!アリ?それともナシ?
ナシです!
秘密選挙という原則があります。
選挙は無記名投票(自分の名前などは一切書かない)ですし、だれに投票したのか他人に見せることはありません。
もし、誰かに書くところを監視されていたり、自分が誰に入れたのか他の人に知られるようなことがあれば、どう思いますか?
たとえば、A子さんとB子さんどちらかを学級委員として選ぶ投票で、自分がA子さんに入れたことが周りにバレちゃったら…
「あいつ、いつもB子と仲が良いくせに、何でA子に入れたんだよ?本当はB子のこと嫌いなんじゃない?」などと、思われてしまうかもしれませんよね?
本当は(B子は仲が良いから性格がよく分かる。B子はけっこう打たれ弱いし、学級委員はちょっとB子には負担が大きい気がする。B子のことを考えても、しっかりしているA子ちゃんに学級委員をやってもらった方が良いと思う。)というちゃんとした理由があるのに…
自分がだれに投票したのかが周りに分かってしまうと、自分の意思どおりに投票することができなくなるかもしれません。
だからこそ、秘密選挙の原則はとても大事なのです。
ちなみに第一回衆議院議員選挙の時は、警察官や立会人の監視のもと、住所・氏名を書いて、さらに印鑑まで押して投票したそうです。
これでは、安心して自由に投票することができませんよね…
どうせみんな誰に投票していいか分からないだろう?私が間に入って正しい判断で投票してあげましょう。アリ?それともナシ?
ナシです!
直接選挙という原則があります。国民は直接議員を選びます。
「え?そんなの当たり前じゃない?そもそも直接じゃない選挙ってどういうこと?」と思う人も多いと思います。
それもそのはず、日本では選挙と言えばほとんどが直接選挙ですから。
直接選挙に対して間接選挙という言葉があります。
間接選挙でもっとも分かりやすいのが内閣総理大臣を選ぶ選挙ではないでしょうか。
皆さんも18歳になると選挙権が与えられます。
川越市議会選挙、川越市長選挙、埼玉知事選挙、衆議院議員選挙、参議院議員選挙とたくさんの選挙を経験をしていくことでしょう。
そして、いつか気づくはずです。
「あれ?なんかとても大事な人を選ぶ選挙をしていないような・・・」
そうなのです、日本ではほとんどの選挙が直接選挙なのですが、内閣総理大臣を選ぶ選挙は国民が直接するわけではないのです!
内閣総理大臣は、国会議員が選びます。
つまり、国民⇒国会議員⇒内閣総理大臣と、国会議員を間にはさむんですね。
日本ではないですが、アメリカの大統領選挙も間接選挙です。
国民⇒大統領選挙人⇒大統領と、大統領選挙人を間にはさんで大統領が決まります。
ただ、日本の内閣総理大臣を選ぶのとはだいぶ違って、大統領選挙はかなり直接選挙に近い形にはなっています。

以上、4つの質問の答えは全てナシでしたね。

何となく「当たり前じゃん。クイズになってないでしょ?」と言われそうな気もしますが…

普通選挙平等選挙秘密選挙直接選挙と日本の4つの選挙の原則が、ボンヤリでも分かっていただければ幸いです。

最後に当たり前ですが、私は塾での立場を濫用して樋口や矢田に「君たちの投票用紙を私に渡しなさい!君たちの分まで私が投票に行くから!」とか、「君たちが誰に投票するのか白状しなさい!」などとは一切言ったことはありません。

選挙の原則はしっかり守っております…