野矢茂樹『入門!論理学』

 突然ですがみなさん、「論理的」とはどういうことだと思いますか?日常的に使われることの多い言葉ですが、その意味は使う人によってまちまちな気がします。

「ばかと煙は高いところが好き」ということわざをご存じでしょうか。愚か者やお調子者はおだてられやすい、みたいな意味ですが、ときどき字面通りの意味で使っている人がいます。

さて、この文章を書いているわたし、大崎は高いところが好きです。鎌倉へ観光に行けば、必ずと言っていいほど、江ノ島にあるシーキャンドルに登って広い海を眺めます。タイミングが合えば、広い海に沈んでいくまっかな夕陽を眺めます。帰りにはホタテやエビといった、地元でとれた海産物を堪能します。想像しただけで江ノ島に行きたくなってしまいました。

 話がわずかにそれましたが、

〇ばかと煙は高いところが好き

〇大崎は高いところが好き

 この二つのことから「大崎はばかである」ということは言えるでしょうか?もしくは「大崎は煙である」と言えるでしょうか?

 結論を言うと上の二つの文から「大崎はばかである」とは言えません。なぜなら「ばかと煙は高いところが好き」だからといって「高いところが好きならば、ばかか煙だ」とは言えないからです。「ばかと煙は高いところが好きで、大崎は高いところが好きなので、大崎はばかだ」が成り立つなら「ホタテはおいしい。エビもおいしい。だからホタテはエビだ」みたいな文も成り立ってしまいます。おいしいどうこうはさておいて、おかしいですよね。ホタテはエビではありませんし、エビはホタテじゃありません。ちなみに大崎もけむりではないです。誤解なきよう。

 これらは高校の数学で習う「逆・裏・対偶の関係」を使っています。3+3は必ず6になりますが、6は必ずしも3+3だとは限りません。1+5かもしれませんし、2+4の場合もあります。

 野矢茂樹 著『入門!論理学』はそんな論理学がかなり簡単に学べる本です。論理的、あるいは論理学的というのはどういうことなのか学んでみたい方は是非お手に取ってみてください。(大崎)