その一問を流すかどうか

ある生徒から質問が出ました。

理科の問題について、過去にある中学で出題された問題でした。

樋口がまず解いてみたところ適切な答えが出ない・・・

そして、次の日、私も見せてもらい解いて見たところ樋口と同じ答えになってしまいました。

(「何個ですか?」という問いに対して、どう頑張っても分数でしか答えが出ないのです。)

二人でどこかに読み間違いや見落としている条件がないか、問題文をくまなく探したのですが、どうやらそれもない。

実際に過去の卒業生が解いたデータが残っていたので、そちらを確認すると解答に斜線が引かれており、なぜか間違っているはずの数値に〇がついていました。

これを見てようやく解決したんですね。

おそらくは出題した先生の作問ミスだったんです

だから、この問題についてはその当時、全ての生徒がどんな答えであっても〇になったのだろう、と。

つまりこの問題はどうあがいても適切な解答にはたどり着けないのです。

ここでふと思ったんですね。

この問題について質問に来た生徒は一人だけ。

テスト範囲が同じ生徒たちには、この問題を渡しているんです。

他の生徒たちだって正しい解答にはたどり着けないはずなんです。

しかし、質問に来ていない…

この問題、解答にたどり着くたどり着かない以前になかなか難しいのです。

サラッと解けるような問題ではないのです。

あくまで予想ですが、他の生徒たちは「難しい、とりあえずこの問題は流そう。どうせテストで出ないだろう。」と、この問題を流してしまったのではないでしょうか。

もちろん、テスト本番で難しい問題を飛ばすことは大事です。

でも、今はまだテスト前の準備段階です。

その準備段階で流してしまえば、当たり前ですがテスト本番でその問題ができる訳ありません。

たしかにこの問題は難しいだけでなく、あまり他のテストやテキストでも見ないめずらしい問題でした。

「どうせテストで出ない。」と思ってしまう気持ちも分かります。

でも高得点を取る生徒というのは、その1問を見逃さないんですね。

「どんな問題が出ても解けるようにしなければいけない」という高い基準でテストの準備をしているんですね。

目の前のその一問を流すかどうか。

その積み重ねが本番での点数の差になってくるのかもしれません。